まず「ドラッカーと考える「働き方改革」の本質」という記事を読んでいただきたい!
時代は大きく変化している。アフターコロナで「働き方」も大きく変化する事は間違いない!
【参考】コロナで変わる働き方、地方企業に訪れるビジネスチャンスの生かし方
「製造業を中心とした高度経済成長期に大躍進を遂げた日本企業の多くが、『知識労働のマネジメント』の時代へと舵を切れていない。『働き方改革』の目指すべき本質はそこにある。知識労働者は、指示や命令、管理では動かない。彼/彼女らは知識という生産手段を携行し、組織内外を自由に移動でき、自ら意思決定をして成果を生み出す。これを機に知識労働者のマネジメントに舵を切ることができれば、働き方改革は成功する。それができなければ、これまでも再三経験したような、『キャンペーン』に終わるだろう」
「今、何が起きているか?その意味することは何か?」
「これからどういう未来に向かうか?」
この2つの問いに我々は真剣に考えなければならない。いつの時代もそうだが、現代はより一層この命題を考え、行動を起こしていかなければならない。
「働き方改革」が、多くの場合、「残業時間」「余暇の取り方」「勤務形態の多様化」など、「自分自身の外」のことに終始していて、肝心の「自分自身は何者で、自分の意見は何で、今後どんな未来を実現したいか」という「個の責任と自立」をおざなりにしているという現実です。
「働き方改革」を政府が提唱しているが、マスコミや世間が考えている「時短」だけが先行してる感は否めない。
「時短」するだけで、生産性は今のままだとしたら、企業は倒産の嵐だし、確実に日本経済は縮小に向かう。そして、雇用も確保されない。という悪循環に向かう。
ただでさえ、超少子高齢化による人口減少社会では、経済規模は小さくなることが見えている。
その上、「時短」だけで、人の幸せを考えていたら、まさに権利だけ主張して、義務を果たさない状況になることは間違いない。
「時短」と「生産性」は、「権利」と「義務」のような関係である。両方をセットで議論することが重要である。
AI、IoT、ロボット、ブロックチェーン(スマートコントラクト)などのテクノロジーの進展に伴い、生産性は向上し、人間でなくても出来る仕事がこれからますます増えてくる。
極点な言い方をすれば、人間でなくてもお金を稼げる時代がやってくるかもしれない。
しかしながら、どこでどう活用していくかは、人間が決めることである。
ロボットは、言われたことだけをやることは人間より得意ではあるが、柔軟に対応していくのは人間の方が優れているはずである。(優れていたい。)
つまり、「働き方改革」を議論するなら、人間でやることと機械に任せることをしっかりと明確にし、「生産性」を上げつつ、「時短」を図ることを考えることが大切なのである。
これからの時代は、自分で考え、責任を持って行動することが必要な仕事が多くなるから、会社は、言われたことだけをやる人間はいらなくなるのである。
自分で考え、生産性を上げる方法を問い続け、今以上のアウトプットが出来る人材が必要なのである。
そういう人材が雇用できない会社は、淘汰されていくことは確実である。
知識社会が進展する現代社会における「働き方改革」の本質的な目的は、経営者であろうと、社員であろうと、個々の自立です。
強みを持つ自立した個々の集まりが、大きな成果を産む時代である。
知識労働者の集まりである組織は、顧客や会社に貢献するために、個々の「強み」を活かしたそれぞれの役割は何かを問い続け、成果を上げる責任を果たさなければならない。
つまり、組織はあくまでも、個々の強みの集合体で、指示待ち人間はいらないのである。
自らが自分の強みに基づいて、組織内での役割を自ら考えて、顧客や会社に貢献することによって、成り立つのである。
だから、会社の組織形態など関係なくなる時代である。複数の会社を掛け持ちする社員も多くなってくると思われるし、プロジェクト毎に外部で必要な強みを持つフリーランスを活用する会社も多くなると思われる。
知識社会では、社会の中で、必要とされる能力や実績・経験を個々が持つことが求められる社会である。
ネクスト・ソサイアティという著書で、知識社会の到来を予見していたドラッカーがこう問いかけています。
「Remember who you are. Take your responsibility.」
(自分は一体何者か、考えなさい。そして、その答えに自分で責任を持つのです。)
「これからは、ますます多くの人たち、特に知識労働者が、雇用主たる組織よりも長生きすることを覚悟しなければならない。」
(『プロフェッショナルの条件』)
「知識労働者は自らをマネジメントしなければならない。自らの仕事を業績や貢献に結びつけるべく、すなわち成果をあげるべく自らをマネジメントしなければならない。」
(『経営者の条件』)
「知識労働者の特性は、働き手が労働力ではなく資本だというところにある。資本の働きを決めるものは費用の多寡ではない。量でもない。」
(『ネクスト・ソサエティ』)
ドラッカーは、知識労働の生産性を高めるために、以下の4つの条件を挙げています。
- 仕事の目的を考えること
- 自ら生産性向上の責任を負うこと
- イノベーションを継続的に行うこと
- 自ら継続して学ぶこと
これらこそ、「働き方改革」という大きな流れがあるうちに、個々の知識労働者である我々が、肝に銘じるべきことではないでしょうか。外側の変化に、内面の自己の成長を追いつかせることが不可欠です。
このような時代だからこそ、会社の中にいようと、外にいようと、「自立」とか「主体性」という言葉をキーワードとしたセルフマネジメント・セルフコントロールできる人材を育成していかなければならない。
「知識労働の時代」は、あなた自身が問われる時代だ。
「集中とは何か? それは真に意味あることは何か、もっとも重要なことは何か、という観点から、時間と仕事について自ら意思決定する勇気のことである。」
(『プロフェッショナルの条件』)
これが、自立したフリーランスを応援する講座「ストック収入構築塾」をスタートする背景である。