「バフェット氏は今なぜ株を買わないのか?株主総会で見えた真のメッセージ」という「お金と投資の学校を体験できるオンラインセミナー【投資の達人講座】」の市川雄一郎校長のダイヤモンドオンラインに執筆した記事を要約してみたい!
バフェット氏は「1918年にスペインかぜが流行し、私の父親と4人の兄弟、その両親が感染しました」とし、コロナに関する見解を語りはじめた。バフェット氏によれば、当時はオマハ(バフェット氏の実家のある場所)では人口の0.5%が死亡し、アメリカ全土でも約0.5%の死亡率だったと分析しており、現在の人口に換算すれば、170万人が死亡することになる。しかし、「コロナはそこまではひどくない」と彼は語った。ここまではメディアでも報じられていることだろう。
しかし、私が注目したのはこのあとだ。「一方で経済面のふれ幅は極めて広い。社会のかなりの部分を自発的に封鎖した場合に何が生じるか、正確にはわかっていません」と語ったのだ。
つまり、ウイルスに関してはそれほど警戒をしていないし、歴史的にもそれほどひどいものでもないが、経済を自発的に封鎖する場合の影響が予測できないというのだ。この時点でバフェット氏が今、株をどうしても大きくは買えない理由が透けてみえる。
「バフェット氏は今なぜ株を買わないのか?株主総会で見えた真のメッセージ」より
つまり、人の恐怖心こそが、経済を混乱にすると言う!
彼の投資のルールは有名で、それは「ルール1:損をしない」「ルール2:ルール1を忘れない」というものだ。とにかく得をすることよりも、損をしないことを彼はルールとしている。
「バフェット氏は今なぜ株を買わないのか?株主総会で見えた真のメッセージ」より
これはあまりにも有名なバフェットの言葉であり、私もバフェットの投資手法である「バリュー投資」を学んだ時に最初に教えてもらった言葉である。
今回のコロナでバフェットは、航空株と銀行株の一部を売却し、現金ポジションを多くしている。
「悲観は友達であり、陶酔が敵である」と言うことで、リーマンショックの時はバーゲンセールとばかりに、多くの株を買い増しして、大儲けをしている。
今は悲観なので、買いを入れたいところだが、FRB議長が無制限の金融緩和を行ったことで、市場はコロナショック前の相場にほぼ戻している。
あくまでも私の推測であるが、「今は株価は高過ぎる」。そして、「第2波で、2番底が来る!」と見ているのではないかと思えるし、それにより人々の気持ちがどう動くかを様子見しているのではないかと思える。
実は、私も無制限の金融緩和で一時的に株価は高騰しているが、おそらく第2波がやってきて、2番底があると見ていて、今はあまり動かないようにしている。
そう言う意味ではバフェットの「ルール1:損をしない」「ルール2:ルール1を忘れない」を守っている。
この判断により、儲けのチャンスを逃しても仕方がないと思っている。また、チャンスはやってくると思う。
彼の「アメリカに投資をしよう」という株主総会での呼びかけがクローズアップされて報道されているが、実は彼は「今後複数年は何があるかわからない」と語っていたのだ。
「バフェット氏は今なぜ株を買わないのか?株主総会で見えた真のメッセージ」より
また、バフェットは1929年に起こった世界大恐慌の教訓から、以下のように述べている。
「大恐慌が株価に与えた影響は驚異的で、株式市場が以前の状態に戻ったのは1951年1月4日のことでした。つまり1930年8月30日に生まれた子どもが、大学を卒業するまでの時間がかかったのです。」
「バフェット氏は今なぜ株を買わないのか?株主総会で見えた真のメッセージ」より
他にも、この言葉にも注目したい!
「これから何が起こるかは、誰にもわかりません。しかし、少なくとも私の考えでは、アメリカの追い風は止まっていないと思います。長期間自分で株を保有していれば、いい結果が得られるでしょう」
「今が株を買うのに『適している』と言っているわけではありません。『適している』というのが、株価が下がるのではなく、上がっていくという意味ならですがね。株価が明日、来週、来月、来年どうなるかは私にはわかりません。でも、私にはもう十分わかっています。代表銘柄(S&P500)を買えば、20年、30年以上安泰だというのは正しいということを」
「バフェット氏は今なぜ株を買わないのか?株主総会で見えた真のメッセージ」より
またバフェット氏は、ウイルスよりも怖いものがあると言っている。「(信用収縮が起きれば)国中のあらゆる銀行やCFOが恐怖を示すようになるのです。恐怖というのは思いつく限り、最も伝染力の強い病気です。今のウイルスでさえ取るに足らないものに見えてしまいます」
つまり、ウイルスの毒性については判明してきているが、そこから連鎖的におきる自粛経済からの派生については何が起きるかはまだわからず、恐怖の連鎖を生んでしまえば、世界大恐慌のときほどにではないにしろ、長期で経済が苦しむ可能性があると言いたいのだ。ウイルスはそれほど大したことはないが、経済への影響度合いをもう少し見定めたいというのが、バフェット氏が今絶好のバーゲンセールでも株を買い増さなかった理由なのだ。
「おそらくは、大部分の人々が考えているものよりかなり悪い、極端なワーストケース・シナリオを想定しています」
「ウイルスより怖いのは人々の恐怖心」
「バフェット氏は今なぜ株を買わないのか?株主総会で見えた真のメッセージ」より
これらのバフェットの言葉から見えてくるものは、今の状況は何が起こるかわからないと言うことであろう!
起きない場合は、それはそれで良いけど、起きた場合に備えていると言うことでしょう!なので、現金ポジションを多くしているのでしょう!
つまり、彼の会社は保険業なので、これから何が起こるかわからないから、保険金の払い出しにも備えていると言うところですので、通常の投資家とは、状況が違います。
人の心理で状況が大きく変わりますから、起きた事実だけでは判断できないです。経済は感情で動きますから、「ウイルスより怖いのは人々の恐怖心」なのでしょう!
今後、日本も政府やマスコミなどから不安を煽るような情報が出れば出るほど、経済は厳しくなりますね!
なるべく、3月4月に比べて、今はマイナスの発言をしないように変わってきてますよね!
では、我々投資家は、どう考えるべきか?
バフェットの言うように最悪も想定しながら、現金ポジションは多めに持っておくほうが良いと言うのが、私の考えです。
そして、今はあまり動かない!動くとしたら、長期で見て米国株インデックス投資はありかと思います。ドルコスト平均法で積立していくつもりの投資はありかと思います。
また、短期と言っても1年か2年くらいの想定ですが、仮想通貨は良いかと思っています。あくまで私の考えですので、責任は持てません。自己責任でお願いします。
このような時は、どう過ごすか?
「不遇の時代の過ごし方」も参考にしていただきつつ、動く時に備えて、しっかりと基礎固め=基本的な勉強をしておくべきだと思います。
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オンラインで学べるので、どこに住んでいても大丈夫です。しっかりと勉強しておき、来るべき未来に備えておくのが良いかと思います。